親鸞会の活動は親鸞聖人の教えを正しく伝える事をモットーに、全国各地で法話や講座などを開催して興味がある人や知らない人たちに浄土真宗に込められた人生の極意を分かりやすく教える事に尽きます。
しかしそれはあくまで会の活動であって、勤行ではないです。

親鸞会における勤行とは何か、それは「正信偈」に書かれた内容を日々読んでそこに書かれている仏祖への感謝を捧げる事だとされています。とはいえ、こう言ってもよく分らないかもしれませんね。では簡単に説明していきましょう。

そもそも勤行って何ですか

勤行とは「ごんぎょう」と読み、現在は仏様の前でお経を唱える事だとされています。
いわゆる読経というわけですが、それは本来の意味とはちょっと違っていたりするんですよね。その本来の意味とは用いられている漢字が示しているように「行い」に「勤める」、つまり善行を積み重ねていく事を示しています。

その方法は様々なやり方で良く、例えばお経が収録されているCDを決まった時間に聞く事も勤行だったりするんですよね。アプリを使うのだって良いし、ネットを用いるのだって良いのです。大切な事は信心、すなわち真心となります。

ただし当然ですが、人によってはCDなど現代の利器を用いるのに抵抗を覚える人がいるので複数人で行う際は事前に確認が必須です。また宗派によって行う時間帯が異なり、親鸞会では朝夕に仏前にて「正信偈」とその六首引、そして蓮如上人の御文章」を読む事が勤行となっています。特に「御文章」では「聖人一流章」を重視しているのが特徴的ですね。

「正信偈」って何ですか

「正信偈」とは親鸞聖人が手掛けた著書「教行信証」、その「行巻」の末尾にある教えです。
親鸞聖人の考えが詰まっている事から現代にまで受け継がれ、「正信偈」と呼ばれて親しまれています。さて、そんな「正信偈」ですが実はとても難しい内容です。

ひとまず最初の文章である「無量寿如来に帰命し、不可思議光に南無したてまつる」と最後の締めくくりの「道俗時衆、共に同心し、唯、この高僧の説を信ずべし」という文章から親鸞聖人自身がすでに阿弥陀如来に救われ、この救いを万人にも受け取ってほしいという意味だと解釈されています。

しかし肝心の全文の意味は未だに解読されていない状態なのです。
信じられないかもしれませんが、読み方ならいざ知らず、そこに込められた意味を解読している本の内容はまさに多種多様となっています。江戸時代から解説に取り掛かっている人はいたものの、それは時代とともに変わっているのが実際のところです。
だからこそ親鸞会の出番です。

親鸞聖人の教えを正しく伝えるためにも親鸞会は日々「正信偈」と向き合っています。

それなら「聖人一流章」は何ですか

「聖人一流章」とは室町時代の僧侶である蓮如上人が全国各地の門徒たちに宛てた手紙で、その内容は「正信偈」に書かれた内容を簡潔にまとめています。すなわち数ある解説書の1つというわけですが、「最も親鸞聖人の教えを分かりやすく伝えている」と高く評価されているので有名です。もっとはっきり言うなら、「聖人一流章」なしでは親鸞聖人の教えを解読するには無謀といっても過言じゃないぐらいですね。

そんな「聖人一流章」の内容を一言で表現するなら「信心一つ」です。
「人生につきものな競争や比較を投げ捨てれば阿弥陀如来の本願、全ての人々を幸せにする誓いに対しても素直に受け止める事が出来、やがて阿弥陀如来の力によって極楽浄土へたどり着ける」と蓮如上人は書いています。

また阿弥陀如来の誓いを聞いた瞬間から悟りへ入門しており、すでに往生治定の身になっている事や念仏は仏様へのご恩を返すために行われている事などが書かれており、正直に言えばすぐには理解できない代物です。だからこそ親鸞会では何度も読み上げています。

親鸞会にとっての功徳

「正信偈」にしろ「聖人一流章」にしろ、それを読み上げるのはともかく、他人に理解してもらうためには相応の努力が求められます。
興味がある人や仏教に関して事前知識がある人ならいざ知らず、全く興味のない人など無関心な人の心に訴えるのは非常に難しいです。おまけに知能も加わると、かなり手こずるのは言うまでもないでしょう。
例えばこんな話があります。

まともな教育を受けてこなかった不良少年たちにホールのケーキを出し、「三等分にしてほしい」と頼んだところ、皆理想的な三角形ではなく、羊羹を切るような切り方や真ん中から切った後でもう半分を切って三等分にした切り方など個性的な結果が出たそうです。
このように個人によって理解能力にバラつきがあるものの、そうした人たちにも分かってくれるように励んでいくのが親鸞会の勤めと言えます。

それはひとえに功徳だからです。
功徳とは自分に良い結果を導く善行で、仏教では神仏の恵みを受け取るための行為とされています。いずれにしても親鸞聖人の理解者が増える事は嬉しい事です。

まとめ

親鸞会の勤行は朝夕に仏前にて「正信偈」と「聖人一流章」を読み上げる事となります。
その際はCDなど利器を使っても構いません。何故ならどちらも非常に難しい内容となっており、前者に至っては正しく伝えられていないほどです。ただし蓮如上人の「聖人一流章」は簡潔でありながら、非常に分かりやすく親鸞聖人の教えを伝えています。
とはいえ難しい事に変わりはないため、親鸞会では功徳のためにも日々の励みが求められている状態です。